2025年12月5日(金)はミニの練習日でした。

県大会が近づくこの時期は、どのチームも体調不良が重なり、全員揃って練習できる時間がどうしても限られます。気温の変化が大きく、インフルエンザや風邪が流行るのも毎年のこと。INUYAMAでも同じく、思うように全員が揃わない日が続いています。

ただ、この「不在の時間」が実は大きな力になることを、ここ数年の経験が教えてくれました。誰かが抜けた時に誰かが成長し、その積み重ねが総合力を押し上げ、最後のギリギリの勝負をものにしてきた年代を何度も見てきました。

バスケットには多くの戦術がありますが、最終局面で問われるのは“個の判断”。

だからこそ、年間を通して様々な役割や組み合わせを経験することが、不測の事態に強いチームをつくります。

もっと長い視野で見れば、この経験は次のカテゴリでも花を咲かせます。ミニでベストに入れなかった選手がジュニアで主力になり、ジュニアでベストから漏れた選手が高校でチームを引っ張る存在になっていく、そんな姿をOBたちが証明してくれています。今年の中3も、長期離脱した翔太の代わりに他のメンバーが育ち、結果としてチーム全体の力がグッと引き上がりました。

明日から始まるRED DOGSの県大会も、全員揃って戦えない時間をこれまでたくさん過ごしてきました。「揃っていたら…」と思う瞬間もあったかもしれませんが、そのすべては今の自分たちにつながっています。過程を“意味のあるもの”に変えるかどうかは、これからの結果と成長次第です。

求められる役割は一人ひとり違います。だからこそ、それぞれが自分の力を全うし、主人公としてコートに立ってほしいですね。