#609 メニューに込められた工夫

2026/06/27 23:12

書いた人:

#609 メニューに込められた工夫

2026年6月26日(金)は、静岡GYMRATSのTコーチにお越しいただき、RED・YELLOWの選手たちを対象に定期指導をしていただきました。

今回のテーマは「個人スキル」。

リーグ戦が終わると、いよいよ夏休みに入りますが、この約1か月間はファンダメンタルと個人スキルの向上に重点を置いてチーム練習も取り組んでいきたいと考えています。

年々暑さが厳しくなるなかで、走り込みや足腰を鍛えるトレーニングは、特にミニのカテゴリーでは慎重に考えなければならない時期です。

一昔前は「夏を制する者は冬を制する」と言われ、厳しい暑さの中で走り込み、鍛え抜くことが当たり前とされてきました。その考え方にも学ぶべき部分はありますが、同じやり方を続ければ選手が壊れてしまう時代でもあります。

だからこそ、強度は保ちながらも、一人ひとりの課題に目を向け、個人の成長にフォーカスした時間をつくっていきたいと思っています。

成長には、「できることを増やすこと」と、「できないことをできるようにすること」の両方が必要です。

特にこの時期は公式戦から少し離れ、後期リーグ戦まで時間があります。だからこそ、普段はなかなか時間を割けない「できないことをできるようにする時間」にしたい。

そんな想いもあり、次のステップへのヒントを得るために、今回もTコーチにご指導をお願いしました。

Tコーチの練習は、あらかじめ決められたメニューを淡々とこなすのではなく、その場の選手の様子を見ながら設計を変えたり、選手が前のめりになるようなルール設定を加えたり、コートの使い方を工夫したりと、毎回たくさんの学びがあります。

100人規模のクリニックを長年続けられている経験値は、本当に勉強になることばかりです。

今回も、2人1組の練習で1人余る状況になった際、その選手はドリブルでコートを1往復し、戻ってきたタイミングの笛でペアを組み直すというルールをその場で追加されました。

たったひとつのルールを加えただけですが、選手たちは「誰と組むか」「いつ戻るか」「次は何をするか」を常に考え続けなければなりません。

同じメニューでも思考量が増え、よりゲームに近いタフな状況が生まれていました。

スキル練習であっても、選手たちの頭を休ませない。

こうした細かな工夫こそが、メニューに込められた本当の価値なのだと改めて感じました。

難しい課題にも積極的にチャレンジし、練習の中で少しずつできるようになっていく選手たちの姿も印象的でした。

練習後にはTコーチから「今年楽しみだね。」という嬉しい言葉もいただきました。

6年間ご指導いただいている中でも、与えられた課題に挑戦し、乗り越えようとする姿勢は、今の選手たちが一番成長している部分かもしれません。

いつもの言葉にはなりますが、成長で恩返しするのみ。

こうしていただいた学びを、次はプレーで返せるように。

また一歩ずつ積み重ねていきましょう。