#280 いのちを運ぶ戦いの先に
2025/08/02 22:59

7月31日木曜日午前中、バスケットボールLIVEを観戦していると日本航空北海道が岐阜女子を破り、創部初のインターハイ決勝を決めました。その後に、桜花学園が決勝進出を決め、インターハイ女子決勝のカードは『桜花学園vs日本航空北海道』。愛知県のバスケットボール関係者にとったら、運命の悪戯のような奇跡的なマッチメイクです。その瞬間に「岡山へ行こう」と決め、その場で新幹線のチケットを取りました。
創部3年目で初のインターハイ決勝に進んだ日本航空北海道。3連覇中の京都精華、優勝常連の岐阜女子を倒しての夢舞台。指揮をとるのはこれまで愛知県の名古屋市立高校の教師として務めてきた矢倉直親先生でした。
「公立高校から全国大会へ」
この言葉を常に口にし、指導にあたり、向陽高校時代には県ベスト4を達成し、全国出場まであと一歩のところまでチームを創り上げた素晴らしい指導者です。私自身にとっても緑高校で一年だけお世話になった恩師の一人です。高校から始めたバスケットボールをここまで夢中にさせてくれるキッカケをくれた方です。そんな矢倉先生が「全国大会出場」の夢を叶えるために、自分の人生を切り拓き、北海道という地で新たに挑戦を始めたのがこの日本航空北海道です。愛知を出る時に「桜花学園を倒して日本一になる」と言っていたという話もここ最近聞きました。
桜花学園は皆さんもご存知の通り、常勝軍団としてチームを1から創り出した井上先生が今年亡くなられ、今は亡き名将の想いを胸に再び動き出し、久々にこのインターハイ決勝という舞台に帰ってきた絶対的王者です。そんな二チームの決勝戦を生で見ないわけにはいかないと現地への弾丸旅行が決まりました。
8月1日金曜日。6:20の新幹線に乗り、いざ岡山へ。ジップアリーナ岡山に到着すると、見覚えのある顔があちらこちらに。矢倉先生の教え子、元同僚、同級生、同志など、ほとんどの人が「生で見るしかない」と急遽岡山入りを決めた人でした。これも矢倉先生の人徳。良き人を育て、気づけば周りにいる。愛知として桜花学園も応援したい。でもteam YAKURAとして、日本航空北海道を応援したいと日本航空北海道の応援席で熱盛タオルを持参して全力で応援してきました。
▼試合結果
日本航空北海道 vs 桜花学園
1Q 15 – 21
2Q 15 – 25
3Q 12 – 8
4Q 17 – 9
total 59 – 63
スコアを見ればわかると思いますが、前半は圧倒的に桜花学園ペース。日本航空北海道は連戦の疲労から足が動いてないのが印象的でした。そんな中でも自慢のインサイド陣が体を張りながら、みんなで我慢して、我慢して終えた前半でした。
「うちのチームは後半が強い」
矢倉先生が試合後の最後に言っていた言葉です。京都精華戦も4Qを6-23で走り切り、大逆転勝利をおさめています。その後半、魔法がかかったかのように前半とはまるで別人かのように足が動き、リズムはどんどん日本航空北海道へ。打ちたいシュートも打てているが、その一本が来ない時間も矢倉先生はずっと手を叩いて鼓舞していました。ベンチも応援席も諦めない粘りがそこにはありました。絶対的王者に果敢に挑んでいく超新星。最後は4点届きませんでしたが、会場からは両チームへ大きな拍手が贈られていました。
優勝した桜花学園のペクHCのインタビューで井上先生が初めて桜花学園を優勝に導いたのが、この岡山という地だったことを知りました。その桜花学園、井上先生にとって特別な場所”岡山”で王者に返り咲くなんて、まさに運命的。本当に素敵な瞬間を生で見届けれたなと感じました。桜花学園、日本航空北海道の皆さん、そして矢倉先生、本当にお疲れ様でした。たくさんの感動をありがとうございました。
自分にとって初めてのインターハイ観戦。本当に来てよかったと心から思っています。「行動力」って大切。
p.s.この本おすすめです。
#移動する人はうまくいく







