#244 夏の水分補給
2025/06/27 18:22

こんにちは、U15AC三品です。暑い日が続き、いよいよ夏本番。バスケットの部活動も夏の大会シーズンに突入します。
パフォーマンスの敵『水分不足』
今回は、水分補給のタイミングや足が攣りやすい選手の体質改善、熱中症や脱水症状の予防法について、これまでの実践例を交えてお伝えします。
⸻
▼体の仕組み
人間の体の約60%は水分でできています。
一日の水分摂取目安は以下の通りです。
•30代以下:40ml/kg
•30〜50代:35ml/kg
例)
体重60kgの選手の場合
40ml × 60kg = 2,400ml(2.4L)
体重70kgの選手の場合
40ml × 70kg = 2,800ml(2.8L)
これは日常生活での目安なので、運動時はさらに多くの水分が必要になります。
⸻
▼脱水による影響
• 運動能力・集中力の低下
• めまい・頭痛・疲労感
• 食欲不振・生あくび(酸素不足)
水分不足=即パフォーマンス低下です。
⸻
▼足が攣る原因
• 水分不足
• ミネラル(ナトリウム、カリウム、マグネシウム)不足
• 血行不良
• 電解質バランスの乱れ
これらが神経伝達に影響し、筋肉が硬直して足が攣る原因になります。
⸻
▼予防と対策
🕐体質改善(2週間前から)
• 試合や大会2週間前〜
• 就寝前にスポーツドリンクを200〜500ml摂取
• 就寝時も発汗があるので、最低でもコップ1杯(200ml)は飲む習慣を
❄体を冷やさない
• 夏場、冷房による体の冷えも血行不良で攣りの原因に
🏀試合・練習前(60〜90分前)
• 水分200〜500mlを摂取
• 練習であれば水やお茶でもOK
• 試合など大量発汗が見込まれる場合はスポーツドリンクが◎
💧試合・練習中
• 一度に大量に飲まず、こまめな水分補給が大切
⏳試合・練習後
• その日のうちに水分をしっかり戻す
• 連戦の場合は、1試合目終了後に多めに補給
• バナナ、梅干し、スポーツゼリーなどでエネルギー補給
• ストレッチやマッサージも入念に!
⸻
▼その他の予防法
• 就寝前の水分補給
• 水分の多い野菜類を普段から摂取
• BCAAなどで筋疲労ケア
• 攣り対策に漢方(芍薬甘草湯など)も有効※医師・薬剤師と相談の上
⸻
⚠注意点
• スポーツドリンク・エナジードリンクは常飲NG(糖分・塩分過多)
• 水の飲みすぎにも注意(水中毒・低ナトリウム血症のリスク)
⸻
▼実際の事例(2022年 夏・岐阜県大会)
高山市での県大会、想定以上の暑さで選手たちは1回戦後から水分・食事の摂取が難しい状況に。2回戦では足を攣る選手が続出し、試合後は脱水状態でフラフラ。翌日の試合も心配されましたが、以下のリカバリー対策を実施しました。
• スポーツドリンク1.5L(30分で500ml以上→2時間で完飲)
• くだもの(果糖) → ビタミン・筋肉痛緩和
• サラダチキン → タンパク源(プロテイン代替)
• マッサージ&ストレッチ → 就寝前・翌朝も実施
結果、翌日の準決勝・決勝を勝ち抜くことができました。準備と回復がパフォーマンスに直結する好例です。
⸻
▼まとめ
選手たちには常に「準備が大事」と伝えています。
• 数週間前
• 前日
• 当日
• 試合中
• 試合後
全てが“次”の準備期間。万全に備えても必ず成功するとは限りませんが、準備不足では良い結果は出ません。
これから迎える夏本番、熱中症対策を万全に!最高の準備で、最高のパフォーマンスを発揮しましょう💪🏻

