#476 天使の割り箸
2026/02/14 22:33
今年の学級経営において、一番の賜物”天使の割り箸”
皆さんはご存知だろうか。
今年受け持った学級は4月からの伸び代、成長幅がとてつもなく大きい学級だった。
日々の何気ない一日を大切にしながら、各行事ごとで多くのドラマを創ってきた一年。
例えば、体育祭の全員で一つの縄を連続で跳び合計回数を競う大縄。練習では跳び手と回し手の呼吸が合わず、1回しか跳べない時もあった。しかし、本番では連続40回の記録も出て、合計63回と大幅の記録更新。競技終了のホイッスルが鳴り、大きく飛び跳ね、周りと抱き合い、笑顔や涙を流す生徒たち。まさに”最大瞬間幸福数”だった。
合唱発表会ではインフルの猛威を受けて、前日まで10人ほどいない日々が続いた。その時の練習も感染拡大を恐れ、「歌わなくてもいいよ」と提案したが、今年の子達は予想を超えてくる。教室でグラウンドを見ながら歌うソプラノ、廊下の窓から外を見て歌うアルト、渡り廊下で歌う男子、最終的にはグラウンドでアカペラの合唱。この時間がたまらなく”非日常”で、まさに”アオハル”。その時、ふと思ったのは「合唱発表会の当日だけではなく、この練習の日々も俺たちの大切な思い出だな」と。そして当日は奇跡的に全員で歌うことができた。
どの行事も「全員でできた」ことも貴重な経験だった。
前置きが長くなってしまったが、ここから本題に入る。12月中旬、クラスの女子生徒2人が私の元へ相談にきた。
「先生、天使の鉛筆って知ってる?」
さっぱりわからなかったので聞いてみると、、、
①朝STでクラス全員の名前が書いてある鉛筆を一人一人ランダムに引く
→その名前が書いた鉛筆は誰にも見せてはいけない
②その名前が書いてある生徒にこっそりと”いいこと”を一日のうちにする
→ものを拾ってあげる、机を整頓してあげるなど
③帰りSTで、今日の天使が誰だったのかを発表する
「なにこれ、素敵すぎる!!!」
その日のうちに割り箸(代用)を買いに行き、準備をした。
次の日の朝早速やってみると、
「何すればいいんだ」「どのタイミングでやろう」「異性じゃん」と頭を抱えながら笑い合う姿も、「匂わせ行動をしよう」と無駄に机を整頓したり、髪型を褒めたりする姿もとにかく担任の私は朝からホッコリ100%。
その日の帰りには、各々誰が天使だったのか首を振って確認し合う時間も微笑ましかった。
「何をすればいいか難しかった」という生徒もいましたが、その子のために”考える”っていうことがいい時間だと感じている。
「過剰な奉仕だ」と笑ってる子もいましたが、総じて最高の一日、取り組みになった。提案してくれた二人にただただ感謝。
「本当にありがとう」
それからは月曜日、金曜日を「天使の割り箸」の日にしている。天使の割り箸係の二人(提案した二人)が割り箸を引きに回ると、「今日は誰かなー」と好きな子になるように願うようなリアクションもこれまた可愛い。
今日は金曜日。
今日も私の学級では「さようなら」と帰りの挨拶をした後に、
「今日の天使は私だよ」
そうみんなで伝え合いながら”29人の天使たち”が街に帰っていく。
▼天使の割り箸【note】
https://note.com/kohey41/n/n71ad7bb31ee8
