#16 原点の自主トレ

2024/11/11 16:51

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#16 原点の自主トレ

自主トレでも体育館に出向く理由

11/10(日)9時〜12時の全体練習が終了。この日は1年生から6年生までの大所帯。前半は4つのグループに分け2面のコートを使ってコーディネーションの要素を含んだドリブルワークを中心に、後半からは2分割して高学年は県大会に向けて強度の高い練習をおこないました。

普段は6年生の遠征やジュニアの子達の帯同が入ったりすることが多いので土日の練習があっても終わり次第すぐに別の会場へ移動することが多いですが、この日は18時からのジュニア練習まで時間が空いたので久しぶりに体育館に残りました。

午前の全体練習が終わった後、17時まで体育館が確保してあるので自主トレをしたいメンバーは残って各自の練習に取り組みます。この日は1年生から5年生まで約20人の子達が残っていてチャレンジクエストに挑戦している子、シューティングしている子、ドリブルを練習している子、親子で考えながら練習に取り組んでいる子など、昔を思い出すとても懐かしい光景でした。

指導を始めてからしばらくの間、当時はジュニアチームもなく団員数も今のように多くないためオフもあり、細かいところの修正などでは自主トレをよく活用していました。自主トレは沢山の子達が練習している時や少人数の時など色々とあります。いつも最後の一人が帰るまで体育館にいたりしていましたが、振り返ってみるとこの時間に得られるモノは沢山ありました。

クラブチームの全体練習になれば個人に付きっ切りで教える事は難しいので、大枠を示しながらお手本ができる子を育てグループとしての質を上げていく手法を取っていますが、自主トレでは個人個人の課題を見つけながらゆっくりと丁寧に時間をかけられるため、何十分とキャッチボールを続けているうちに急にできるようになったり、変化が見られるようになったり、その時間をきっかけとしてグンっと伸びていく子がいたりと、そんな経験が多々あります。

この日は何年振りかに低学年の子達を教えてみましたが、ボールの持ち方、姿勢、キャッチの位置など、細かなポイントを根気強く伝え続けていけばやはり短時間でも変わっていくものだと再確認することができました。バスケットの言葉よりも、「バシッ」「ドンッ」「シュッ」というような擬音がこの年代の子達には特に伝わりやすい気がします。

アシスタントコーチ陣がしっかりと育ててくれた高学年の子達やジュニアの子達ばかりを見ていると、レベルの差はあれどある程度はやれるというのが前提になっているので、久しぶりの低学年はまだまだバスケットに出会った最初の段階の子達、色々なことができないのが前提の中でどうやってできるように導いてあげられるかという点で、少しだけ原点に戻れた気持ちになりました。

昔々、U10の試合で一本もシュートが決まらなかったのが悔しくて悔しくて、その日の夜に体育館へやってきて黙々と泣きながら一人でひたすらシュートを打ち続けていた子がいたのを思い出しました。

その日が変わっていく最初の一日目になるかもしれない。だからできるだけ体育館にはいたいと思っています。

変わるのも応援されるのもそんな選手ですね。

#今日が変わっていく最初の一日目かもしれない
#昔の自主トレ風景も少しだけ