#462 神は細部に宿るとは

2026/01/31 18:34

書いた人:

#462 神は細部に宿るとは

毎年のことですが、この時期になると徐々に卒業シーズンに入り、体育館が使えなくなる日が増えてきます。見方を変えれば、全員で一緒に練習できる貴重なタイミングでもあり、6年生がこれまで培ってきた文化を次の年代へと繋いでいくという意味でも、チームとして非常に大切な時期です。

先週末、RED DOGSが優勝することのできた愛西市長杯・ROCKET WINTER CUP 2026では、チームとしてのディフェンス力が光りました。「シュートは水もの、ディフェンスは裏切らない」という言葉があるように、正しい努力を積み重ねていけば成果として表れやすいのがディフェンスです。

今年の6年生たちは、そのキャラクターもあってか、言われたことをきちっと遂行する力が非常に高い学年です。ただ形をなぞるだけでなく、「何のためにやるのか」という目的を理解した上で、細部まで表現できることがストロングポイントです。一方で、応用力という点ではまだまだ課題もあり、そこはこれからの伸びしろでもあります。

そうした性格的な部分も相まってか、今年はディフェンス面で大きく苦労する場面がほとんどありませんでした。

スタンス、手の挙げ方、ポジショニング、チームルール――
それらを守りながら、相手にタフショットを打たせ続けるという共通の目的のもと、時間を追うごとにディフェンスの質が高まってきました。

卒団まで残り2ヶ月。ALL練習では、次の年代へこの感覚を繋いでいくための期間にもしていきたいと考えています。

同じクローズアウトでも、肘を伸ばし、指先の先端まで意識してコンテストに行くのと、なんとなく手を挙げている“風”なのとでは、一見同じように見えても相手に与える影響は確実に変わってきます。

ボディアップで止めた後、0距離までしっかりと密着し、手をストレートに上げてシュートを防ぎ、次のステップワークをさせないように努力すること。それと、なんとなく隙間を空けてしまい、相手にプレーの余裕を与えてしまうこと。やはり、結果に与える影響は大きく違います。

サッカー元日本代表監督の岡田さんが「神は細部に宿る」と仰っていたのは有名な話ですが、相手のシュートが入るか落ちるかも、細部への拘りを持っているかどうかで変わる――
今年は特に、そのことを強く実感しています。

一見すると同じように止めているのに、なぜあのチームの時はシュートが落ちて、自分たちの時は入ってしまうのか。そんな視点で多くの試合を観る中で気付いたのは、強固な守りをするチームは、一人ひとりのスタンスが他とは違うということでした。

できる努力はすべてやる。
あと一歩を詰める。
あとひと伸びを伸ばす。
そのために、良いスタンスで準備をしておく。

やっていることの大枠は同じでも、細部の詰め方がまったく違う。そんな違いが、確実に結果に表れていると感じます。

INUYAMAもまだまだだと自覚はしていますが、その中でも今年の6年生たちのディフェンスからは、確かな拘りが伝わってくるようになってきました。

先日は試合後、審判の方から「絶対に手を上げて、ノーファウルで守るんだという意思がプレーから伝わってきます」というお言葉もいただきました。素直に嬉しかったですね。

指導を始めた頃はオフェンスばかりに目が向いていた自分ですが、ここ最近はディフェンスの面白さを知り、もっともっと拘りを持って深めていきたいとワクワクしています。

残りわずかですが、しっかりと繋いでいきます。