#401 自分ごとと他人ごと

2025/12/01 23:26

書いた人:

#401 自分ごとと他人ごと

12/7から始まる県大会に向けて、2週間前から強度を高めつつ質を上げる期間に入っています。しかし、チームづくりは簡単ではなく、金曜・土曜の練習では一人ひとりの「取り組み方」に課題が残りました。もう一度、どこを目指し、そのために必要なことは何かを見直すために話し合いを行いました。

前の日記でも書いたように、この時期限定で本来は次のカテゴリで行うような心拍数を高めるメニューや、緊張感の中でミスができない状況設定をしています。あえて“上手くいかない状況”を作り、その中でいかにチームのために振る舞い、打開し、乗り越える空気を作っていけるか——まさにそれが今のチャレンジです。

県大会は6年生にとって最後の大会。日々のカップ戦や練習試合は通過点で、すべてはこの大会に向けて積み上げてきたものです。公式戦独特の雰囲気・空気・応援の熱気の中では、ベンチの声は届きにくく、選手自身が判断し、修正し、改善する力が欠かせません。だからこそ、上手くいかない状況まで“想定した準備”を進めています。

この中で一生懸命さは大前提として、特に苦しい場面での声掛けの質、周りを鼓舞する振る舞い、チームにプラスをもたらす行動ができる選手は、多ければ多いほどチームは強くなります。ここ最近の練習ではリーダーの子たちに役割が偏り、対話にならず一方通行になる場面がありました。「役割」は大事ですが、“分担”を履き違えてはいけません。一人ひとりが自分ごととして、「チームのために何ができるか」を考える必要があります。

今日の練習では、そこが変わり始めました。誰かがではなく、一人ひとりが声を掛け合い、上手くいかなかったときに改善策を話し、次に向けての言葉が増えました。リーダー以外の子からも前向きな発言が出てきたことが何よりの収穫でした。

目の前の状況を自分ごととして捉え、どうしたら上手くいくかを考え、チームのために行動する——その姿勢は必ず自分の成長につながります。金曜・土曜は本来やりたいトレーニングができませんでしたが、ここを見逃して戦術や形だけ整えても脆いものになってしまうため、県大会直前ではありますが思い切って“メス”を入れました。今日の姿を見て、確かな手応えを感じています。

INUYAMA BASKETBALL CLUBとして大切にしてきたこと、これまでの先輩たちが築いてきたものをもう一度認識し、自分ごととして残り期間の準備を進めていきたいです。

ウォーミングアップのスリーメン、最後のラントレでは目標としているスピード感に到達してきました。N字曲線を描きながら、目標に向かってここからさらに引き上げていきます🔥