#402 見られ方を気にする
2025/12/02 18:08
先週末のジュニアは、土曜日に可児高校さんとの合同練習、日曜には急遽ご招待をいただき三遠ネオフェニックスユースさんとの練習ゲームに参加させていただきました。豊川のOSG体育館へ行ける選手だけで向かい、4時間みっちりとバスケットに向き合う、とても濃い2日間になりました。
今日の日記は、いつものような試合内容の振り返りではありません。というのも、2日連続で両チームの監督さんから「INUYAMAの選手は礼儀がしっかりしているね」とお褒めの言葉をいただ来ました。具体的なポイントまでは伺っていませんが、礼儀についてどう指導しているのかを聞かれ、「完全昭和式・強制ですよ」と半分冗談で返しながら(笑)、あらためて何が評価されたのかを考えてみました。
昨年度、新チームが立ち上がった時、子どもたちと「礼を揃える」という約束事をつくりました。練習や試合のなかで、お辞儀をする場面は想像以上に多くあります。
過去にとあるチームの試合動画を観た時、開始前の挨拶を全員が同じタイミング・同じ角度でしている姿に衝撃を受けました。そして試合が始まってからも、ディフェンスのスタンス、ハンドワーク、声など、すべてが統一されていて“美しい”とすら感じたのを覚えています。
バスケットの指導を始めた当時は「揃える」ことにそこまで重きを置いていませんでしたが、この9年間、多くのチームと関わる中で分かったことがあります。
魅力的なチームは、見えるものも見えないものも揃っているということ。挨拶・礼・返事・服装といった外側だけでなく、取り組み方、価値観、エナジーといった内側まで統一されていて、それが“チームのオーラ”をつくっていると実感しています。
もちろん「見られ方を気にする」ことには良い面と悪い面がありますが、“誰かに見られている”と思って行動することは、自分を律する力につながる。
これはバスケットにも共通する部分があります。
ボールの位置、ディフェンスの視線、味方との距離感…
こうした感覚は、普段から「見られ方」を意識する習慣が培うものでもある気がします。
そして何より、この2日間の振る舞いによって相手チームから好印象を持っていただけたことが、次の機会に繋がります。バスケットだけではなく、あらゆる場面の所作が選手の未来を広げる。INUYAMA BASKETBALL CLUBが大切にしてきたことを、次の年代へしっかり繋いでいきたいと感じた週末でした。




