#70 U15食トレ(第二弾 前編)

2025/01/04 14:39

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#70 U15食トレ(第二弾 前編)

明けましておめでとうございます。U15アシスタント・食トレ担当の三品です。今回は目標体重の設定基準と在団生のグラフを例にどのように選手が変化していったかを記事にしていきたいと思います。

▼目標体重の設定

第一弾でも説明しましたがINUYAMAではスペ110と言われている(身長-110)に+3,+5,+7、の三段階で設定しています。この理由としてはグラフ化と選手が計算しやすいようにBMIの数値と擦り合わせ簡易的にしています。

(身長-110)は美容体重と呼ばれたりもしますがそちらに筋肉分を足しているというイメージです。

(身長m)2×BMI22が標準体重とされています。この標準体重となるBMI22からBMI23を中学生の間では目指し、(身長-110)+5を目標体重の設定としています。体格も良く、走力のある選手はさらに上である高校生での目標値としてBMI23.5を設定、それが(身長-110)+7としています。

なぜINUYAMAでは(身長-110)+5,+7の体重帯を設定しているのか?という理由になりますが、野球では昔から(身長-100)を目指せと言われています。※(身長-110)+10

これは野球はパワーが重要視され体重が多ければ重い球が投げられる、球を遠くに飛ばせるという考えから設定されています。高校球児においては比体重で50を超える選手も近年は多くなり、よりパワーを求められる傾向になっています。※比体重=体重÷身長×100

陸上などの長距離ランナーの場合は、身長-115~120が適正とされています。※(身長-110)-5、-10

マラソンでは1kg痩せれば3分タイムを縮められるという話もあり、長距離競技においては体重が軽い方がスピード、スタミナで有利になるとされています。

各スポーツ競技の特性によって目指す体型、体重がおおよそ決まり、またその体型がそのスポーツにおいて優位性を持つこともあるという事になります。

【プラス方向の競技】
(身長-110)+10~+20~
投てき競技(陸上)、野球、ラグビー、相撲

(身長-110)+5~+7~
テニス、サッカー、バスケ、短距離(陸上)、水泳

【ゼロ、マイナス方向の競技】
(身長-110)+0,-5~
バドミントン、卓球、中長距離(陸上)、ロードバイク

(身長-110)-7,-10~
長距離(陸上)、高跳び(陸上)

プラス方向は接触型のコンタクトスポーツ、パワー系のスポーツが多いのが特徴、マイナス方向はスタミナ系、アジリティを優先する競技が多くまた非接触スポーツが多いのが特徴になります。

バスケットボールの場合は、アジリティ(敏捷性)・フィジカルコンタクトの強さ・スタミナの豊富さ・スピードなどが求められますので、体重が重すぎてはスピードが落ちアジリティも無くなってしまう、反対に体重が軽すぎてはフィジカルコンタクトで相手に負けてしまいます。

スピードもフィジカルも求められるバランスの良い体型として、INUYAMAでは(身長-110)+5、+7 BMI22~23.5を目標体重に設定させて頂いてます。

▼ #34 U15食トレ(第一弾)
https://blog.inuyama-bbc.com/archives/539