#235 262の法則
2025/06/18 22:28

今日はここ最近ポジティブに感じているINUYAMA BASKETBALL CLUBのチーム内での変化についてまとめてみます。
今年度からミニもジュニアも本格的にグループ分けでの活動をスタートさせています。ジュニアは1〜3年生まで全員を均等に4グループに分け、各グループにリーダーを設け(しょうた、うたろう、こうせい、おうすけ)、1グループ辺り7〜8人での活動となっています。
ミニでは全体練習の際は選手の経験値に合わせた🔴🟡🔵🟢の4グループ(学年は関係なし)、A練習の際は20人を均等の3グループに分けて、各グループにリーダーを設け(かい、わく、りく)練習をおこなっています。
また、これまでで言えば試合の際は学年単位での活動を優先していて、例えば5年生の試合がある時には5年生が全員参加することが当たり前になっていましたが、今年度からはグループ分けの試合というのも入るようになり、学年を越えた活動も多くなってきました。
▼262の法則
https://www.americanexpress.com/ja-jp/business/trends-and-insights/articles/pareto-principle/
上記はパレートの法則が有名ではありますが、物事の集団や構成員が自然と「2:6:2」の割合に分かれるという法則があります。
上位2割(20%):積極的・優秀・リーダー的存在
中間6割(60%):普通・平均的・フォロワータイプ
下位2割(20%):消極的・非協力的・問題を起こしやすい
各学年で活動する=固定された人間関係の中で行動することであり、この状況下だと例え262の法則が機能したとしても、上位20%がリーダーとして目立ち、中間60%はフォローに回り、下位20%は受け身になる形が生まれます。結果として、リーダーが自然と固定されていく仕組みになっていたように感じます。
これを学年を超えた混成グループにすることで、各グループにおける相対的な262が再構成されていて、A君があるグループでは「中間層」でも、別のグループでは「上位20%」になれたりすることが出てきます。その結果、今までリーダーにはなれなかった子にも「リーダー的存在」になれる機会が増え、子供達の中にも「主体性」や「責任感」が芽生えやすくなったのではないかと思っています。
ジュニアでは新チームが始動して6ヶ月、ミニでは3ヶ月、グループ制度を導入してからコミュニケーションの量、発言の量に明らかに変化が生まれていて、キャプテン任せのようになることが少なくなりました。
なぜやる気が出ないのか、なぜ頑張れないのか、と個人の問題にしがちですが、このような発見を通じていかに「仕組み」や「環境」をつくることが大事かという点を改めて実感しています。慣れが生まれないように定期的にグループの入れ替えもおこないながら2025年度中にやり方を確立していきたいですね。









