#292 頼まれごとは成長ごと
2025/08/14 23:48

INUYAMA日記をスタートして292日目になりました。もともとは団員数の増加に伴い一人一人の親御さんとの密なコミュニケーションが難しくなってきた状況のなかで、少しでもコーチ陣の想いや取り組みに対する意図が伝わりやすいようにと始めた試みですが、今となっては各コーチ陣の個別の日記があったり、選手の振り返り日記があったり、様々な用途で活用することができていて改めて始めて良かったと感じています。
先週末の遠征時の車内では同乗した親御さんとバスケや仕事の話題で盛り上がりました。そのなかで「とりあえずやってみること」の重要性について、仕事の観点やバスケット指導の観点から熱い話となりましたが自分の考えも含めて共有をさせていただきます。
個人的に今までの人生30年を振り返ると、あらかじめ狙いを定め、意味を理解し、これだと決めてから動き出したことの記憶はほとんどなく、受験も、就職活動も、このバスケット指導においても、最初はお手伝いから(子供達のディフェンスやります)というスタンスで関わり始め、片足だけのつもりがいつの間にやら両足がつかり、気付けば全身びしょ濡れの状態のような現在に至ります。始めた頃には毎日毎日仕事終わりに体育館に通う生活になるとは全く持って想像していなかったですが、もしかすると初めからそんな未来が見えていたらやっていなかったのかもしれません。
自分は「とりあえずやってみる」という言葉やスタンスが好きで、例えば職場なんかでは「この仕事どう?」と振られたものに関してはその先のことや自分自身が今持っているスキルの有無も全く考えることなくまずはやってみるという謎のマイルールを持っています。そこに報酬(給与アップ等)は不要で頼まれごとは成長ごとだと捉えてまずはチャレンジすることが大事だと考えてます。
やったことがないことに挑戦すると壁につまづくこともありますが、不思議と他からの頼まれごとは「なんとかする力」がいつもの倍以上はかかるので、そうして進めていくうちにやり切る頃にはできるようになるキッカケを掴んでいたりします。意味や目的を事前に理解しようとすると時に先が見えて億劫になりますが、後先考えずに走り出すことにもメリットはあったりします。
「挨拶」の必要性について、意味や効果を説いて子供達に理解させるか否かの是非を問われることがありますが、自分の考えでは「しない」よりかは「とりあえずやってみる」に一票です。それがチームルールの中で形だけになっていようが口先だけになっていようが、やっていくなかで後から意味に気付けたり、見つけたりできるように促してあげることが大切で、先に目的や意味を伝えたとしても、心の底から理解したからできるのであれば、世の中のダイエットはほとんどの人が成功しているはず。痩せたいと思っていても食べたら太ると思っていても意味を理解していてもできないことも世の中にはたくさんあります。
今日の話はこれが正解という訳ではありませんが、なりふり構わずとりあえずやってみることによって得られるモノもあるよという話を書いてみました。
