#44 愛知県大会スタート
2024/12/09 11:22

いよいよ愛知県大会が始まりました。前日の結果から初戦で豊川さんを64-35でくだして勝ち上がった春日井市のJBC-FIRESさんとの対戦になりました。
160オーバーの子達が5人いますが大きいだけではなくて外のシュートもみんなが打てる、前にも走れる、ディフェンスも頑張る、とバランスがとても良くて強いチームです。
7/22のドルフィンズ交流会、9/16のJBC交流会、9/22のS2カップと今年だけでも3度の対戦がありましたがいずれも勝てておらず、直近のS2カップでは決勝戦であたりましたが、残り5秒からブザービターで逆転シュートを決められて悔しい敗戦と、ベンチ総出で崩れ落ちた瞬間を今でも覚えています。あまりカップ戦での勝ち負けに気分が左右されることは普段ないですがあの負け方は公式戦で敗れたような感覚だったので深く記憶に残っています。
2024年12月8日の初戦、結果としては55-34で何とか勝ち切ることができました。最終的に点差はつきましたが試合の展開からそうなってしまっただけで、本来力の差は全くないです。JBCさんは特に今年仲良くさせて頂いていて、選手も親御さん達もコーチ陣も本当に素晴らしい人達ばかり。子供達の成長のために全力でサポートする方達が多いので子供達も元気良くのびのびと成長していってる姿がこちらからは感じ取れます。本音を言えばもう少し上の場所で当たりたかったですが・・こればっかりは運命というか仕方がありません😓 できる限りの準備をして全力で臨んだ結果、INUYAMAの子達もコーチ陣が想像していた以上に奮起してくれました。一度の結果だけでこの日までの過程や努力がなくなることはけっしてないのでJBCの子達には上を向いてまたいつもの笑顔で頑張って欲しいです。
初戦に向けての準備で一番難しかったのは可能性としては予想できてもどちらが上がってくるかを断定はできないこと。怪我もあったり体調不良もあったりするなかで県大会の雰囲気は独特で何が起こるかは分からないため事前に対戦相手を想定することは難しかったです。何よりこのチームが上がってくるだろうで用意をして、それが外れた時に子供たちに与える余計な考え事はなくしたいと思ったので、この準備期間で考えたことは「あのチームだからこうやろう」ではなく「どのチームが来たとしても必要になる当たり前を徹底すること」にフォーカスをしました。
どんな戦術やスキルよりも公式戦はやっぱり「心」で、あの独特な緊張感のなかで心は基本的に崩れるものだという前提で考え、そのうえで心が崩れやすい状況を踏まえた練習をすることが必要だと考えました。そして崩れてしまった時にどうするかも合わせて大事になると思っています。
この一週間で具体的に取り組んだ一つは、当日の試合と同じ動きを体に染み込ませること。
アップで何をやるか?や誰がどんな掛け声をするか?どこに並ぶか?など当日に考える要素が多すぎると緊張も相まって静かで変な空気が流れてしまうので、まずはそれを避けるために県大会の初日でやることと同じ内容の練習を普段の練習で繰り返しました。
①コート挨拶→②アップ→③フリーシュート→④バトル→⑤残り3分でベンチへ集合
だいたいがこの流れになるので試合前のウォーミングアップを15分と仮定して普段の練習をこの流れに変え、アップでやることや掛け声を誰が出すかなども含めて事前に決めておき、本番で余計な考え事をさせないことをまず意識しました。当日は淡色でオフィシャル向かって右側がベンチなので景色も合わせてそのサイドで練習をさせています。
また、試合当日はユニフォーム→チームTシャツ→ウォームアップウェアを着ることになるので全く同じ格好で練習をおこない、本番では15分のブザーが鳴ったら試合開始で5対5が始まりますが、練習ではそこから3対3や4対4の対人練習に移行し、そのタイミングでは寒くてもユニフォーム姿になることで寒い中でプレーすることも経験させてみました。
試合の前日練習では体育館への集合時刻を試合当時と同じ12時30分に設定し、ミーティング→外アップ→体育館に戻ってバッシュをはく→集合する→コート挨拶..を同じ時間帯で同じ流れの練習をして、とにかく試合内容以外の余計な考え事を極力なくす方向でメンタルが崩れにくい状況を整えることを意識して準備を進めました。アップ中は①拍手②ハイタッチ③声④口角を上げるの4点から緊張をほぐすことと手を温めることに注力をします。
5対5では細かな戦術練習はあまりおこなわず、ナンバーチェックやコート挨拶の練習、みんなとハイタッチしながら出てくる練習、応援席に挨拶する練習、試合開始の挨拶から相手をつかまえる練習、ジャンプボールから最初の10秒の練習を繰り返して、とにかく試合で必ずおこる状況を事前に練習することでトラブルが起きにくいようにしました。
また、心が崩れた時の練習として、1分間スリーメン、2分間スリーメンとクリア本数を決めて誰かが一人でもワンミスでもしたら達成ができない設定をして、よくあるトレーニングだと思いますが極限の緊張感のなかでやり切る、やり切れなかった時には改善点を自分たちで話をする、それを達成できるまで続ける、些細なミスで達成できないギリギリの設定なので、ほとんどは上手くいかずにみている方も楽しくはない練習ですが、試合で起きがちなトラブル(あと一歩のところでのキャッチミス、ドリブルミス、シュートミス、上手くいかない時の会話のミスなど..)も事前に練習しておくことで、上手くいかない時にどうするかを学べる機会をつくりました。
そんなやり方で「相手」ではなく「自分たちにできること」にフォーカスをあてて県大会に向けて練習を積んできましたが、正直どれにどんな効果があったのかは分からないし計ることも難しいですが、負けてしまった時に「あれをやっとけば良かったなぁ..」とは思いたくはないので、やれることは全部やるということで出来るだけ後悔しないようにやり切ることが準備としては大切だと思っています。
県大会での目標は「優勝」だけではなく、それによって「感謝を届ける」こと。色々な人達に支えられて今があります。この日もたくさんの後輩達が現地に駆けつけてくれてジュニアの先輩からも激励のメッセージを貰いました。(#気持ちの入っていない気持ちが一番)下から応援席を見上げた時のあの光景は何度経験しても「よし、やるぞ」と身の引き締まる想いにさせてくれます。
一つ一つ。目の前の戦いに向けて良い準備をしていこう。100点より100%で🔥














