#115 東海大会🥈(後編)
2025/02/18 16:07

2025年2月16日-17日に開催された「第47回東海U12バスケットボール大会」に愛知県代表の1チームとして出場をさせて頂き、クラブ史上初めてとなる準優勝という結果で6年生の長い旅は幕を閉じました。
▼大会結果 準優勝
1回戦 INUYAMA 56-41 多治見精華(岐阜2) ◯
2回戦 INUYAMA 46-45 箕田(三重1) ◯
準決勝 INUYAMA 44-39 豊明(愛知2) ◯
決勝戦 INUYAMA 31-41 いずみ(愛知1) ×
直近では、2022年度の静岡大会へ現在の中2の世代が出場しましたが準決勝で立田ミニバスさんに敗戦。3位決定戦では静岡の与進さんに逆転勝利し3位という結果でした。また、三島コーチの時代では2011、2013、2015と3度東海大会へ出場をしていますが最高成績は3位だったので、決勝の舞台に立つ事ができたのはクラブ史上初めての出来事でした。今年は一番大きい子でも160センチというサイズ感でいえば歴代の中でも小さな世代の子達でしたが、このように新たな文化を創ってくれたことを誇りに思います。
この2日間は第一ゲームからハラハラドキドキの展開で心が休まる暇もありません。こういう大きな舞台では練習でやってきたことが簡単には出せないですがそこも含めて東海大会。独特な緊張感のなかで上手くいかない時間帯をどうやって乗り越えるかという訓練も、日々の練習の中で積んできたつもりです。上手くいかない中でも子供達同士がコミュニケーションを取りながら流れを相手に渡す時間が長くならないように気を付けて戦いました。
1回戦では多治見精華さんの勢いのある1on1への対応に苦戦し3Qの序盤まではなかなか良いリズムでバスケットをさせてもらえず、なんとかその後ディフェンスからリズムを取り戻し4Qでは全員出場で勝利を掴むことができました。2回戦の箕田さんとのゲームではファウルトラブルもあり最後の最後までどっちへ転ぶか分からないような展開でしたが、怪我や体調不良でメンバーが揃わなかった時期が功を奏したかのように総合力で逃げ切り、1点差で次の駒へ進みます。
負けたら終わりのトーナメントなので1試合1試合に全力で向き合うことはもちろん大切ですが、優勝を目指す上でどこにピークを持ってくるかという点でいえば全試合自分達の流れで上手くいくことはほとんどあり得ないので、初日は苦しい展開でしたが逆を言えば2日目に向けてという意味では集中力を保てた状態の良い雰囲気で終わることができたと思います。最後の公式戦なので全力で盛り上げてあげたい気持ちも当然ありますが、ここは我慢し翌日へ繋げました。
初日終了時点で愛知県代表の4チームが男女ともにそのままベスト4へ上がる結果となり、日頃の切磋琢磨や高め合えるチームの存在がいかに大切なのかを改めて知ります。お互いが持っているものを出し合ってシーズンを通して成長していける仲だからこそ自分達が成長できていて、一緒に頑張ってきたチーム・選手・指導者の人達と大きな舞台で最後の瞬間を共にできるのはとても喜ばしいことです。
準決勝では12月の県大会で逆転負けを喫した豊明さん。175センチのビッグマンを擁しますがゲームコントロールとシュート力に長けたポイントガードと全体的にも10人のバランスが良くて何より勢いのあるチームです。これまでの試合では正直ポイントを絞りきれておらず、気になるところを何個も押さえようとしていました。改めてビデオを見直し、スコアシートも再確認し、子供達にも意見を聞いて、やはりキーマンはポイントガードの4番だと整理して、この試合では徹底的にガードを抑え込むための戦い方を選びました。
試合開始1Qから徹底的にプレッシャーをかけていきますが、シュートは全く落ちないどころか9割以上の確率で沈められ、シュート力には本当に驚きました。どれも楽なシュートではなかったと思いますがあの緊張感の中で次々と決めてくるメンタルはどれだけ日々のなかで打ち込んできたかを物語っていました。3Qの後半にタイムアウトを取り、ピックアンドロールの守り方でコーナーのギャップDFの守り方に修正を加えてからは少しずつINUYAMAにリズムが変わり、最後は勝負所のルーズボールとリバウンドのところで加点があり、無事勝利を挙げることができました。なんとか県大会のリベンジができて良かったです。自分としてもとても勉強になった試合でした。
最後の決勝戦は愛知の名門いずみクラブ。監督の青井コーチには指導者としての歩みをスタートさせた初期の頃から数え切れない程にお世話になっていて今ではDCのスタッフとしても一緒に活動をさせてもらっています。また、チーム同士でも低学年のうちから合同練習をしたり練習ゲームをしあったり、全カテゴリを通して切磋琢磨させて頂いていて、ここを越えるためにやってきたといっても過言ではないほどに特別な想いがあります。
「いよいよこの日が来たね」
青井コーチと試合前に交わした言葉ですが、”いつか大きな舞台の決勝戦で” と待ち侘びていたこの瞬間の切符をようやく手にした喜びと、負けたくないという気持ちと、不思議な感情でしたが、ぐるぐる回る頭の中をキチンと整理して、直前のミーティングでは変化球なしの真っ向勝負ストレートでINUYAMAらしく戦おうと子供達と話をして試合へ向かいました。
試合直前におこなわれた入場演出は鳥肌鳥肌の本当に圧巻でした。。あの日観客席から観ていた景色のなかに自分たちがいるという実感はあまりなかったですが、暗闇の会場から一気に照明がついた瞬間のあの大声援はみんなが震えたと思います。このような演出を考えてくださった東海u12部会のみなさんには感謝しかありません。
ゲームは立ち上がりこそリバウンドやルーズボールで先手を取ることができましたが、ディフェンスの強度がとても高く、簡単にペイントまで入らせてもらえない展開が続き、2Qで点差を離されてしまいます。後半は何とか粘り強く戦って食らいつきましたが点差が縮まらず31-41の悔しい敗戦となりました。エルボージャンパーの確率、相手の不利を見逃さない仕掛け、要所要所の精度と徹底さにチームとしての違いを感じ、この10点に込められた意味を宿題だと捉えて、また指導者として成長するためのキッカケにしていきたいです。
最後は力不足となりましたが、この舞台まで連れてきてくれた子供達は本当によく頑張ってくれました。何より良かったのはビッグマンのいない両チームが決勝戦の舞台にあがったということ。”小さくても戦える”ではなく”小さいから戦える”。今後のルール変更もありますが、たくさんの人達に希望を与えられるような決勝戦であったら良いですね。あの日自分が感じた「衝動」や「刺激」をこのゲームの中からもしも感じ取ってくれた選手や指導者の方々が会場に居たとしたらとても嬉しいです。
まだまだ記しておきたい事もたくさんありますが、気付けば前編・後半合わせて4000文字以上の長編となってしました。。
最後になりますが、この2日間を通して沢山の人達の温かさを感じました。運営にご尽力いただけた東海u12部会のスタッフの皆さん、東三河地区のチーム選手・保護者達・指導者の皆さん、自分自身の損得だけではなく誰かのために全力でサポートができる方達が居たらからこそ、気持ち良く試合をさせて頂けたことを絶対に忘れてはいけないですね。
準優勝という結果もですが、沢山の人達の想いで溢れた大会に参加させて頂いてまだまだ愛知県のバスケットボールを進化していくという希望が見えて、嬉しい2日間となりました。
6年生は卒団まで残りあと一カ月となりましたが、後輩達のためにこれまで与えられてきたものを全力で与える側となって過ごして欲しいと思います。
ここから再びリスタートです🔥
#追いかけた日々を追い越しながら



















